出産前にバースプランを書きました。どんな出産にしたいか希望を病院側に伝えるものです。特に希望はなかったので「夫立ち会い。母乳で育てたい。」と書きました。
当たり前ですが、バースプランに沿って助産師さんたちは対応してくれます。「もうそろそろ母乳出るかもしれません」出産して2日後だったと思います。
すっかり母乳のことを忘れていました。「え…この状態で母乳無理じゃないか」14時間の出産に加え、初めてのお世話で心身ともに疲労困憊。その上に新しい業務が増えるわけです。
正直、後悔しました。書くんじゃなかったぁ…。バースプランがなかったから、なんとなく書き足した自分を責めました。でも、まぁ頑張ってみるか。そう思いながら始まった母乳。まぁこれが本当に辛かった。
まず、痛い。超痛い。産まれたばかりなのに吸う力は一人前です。しかもお互い初めてなので、息子と私の呼吸が全く合わない。「そこじゃねぇ」「手加減してくれ」無言の攻防が始まるわけです。
赤ちゃんのことはもちろん、自分の身体も大ダメージです。骨盤がぐらぐらで安定して座りづらい。悪露が出続けている。泣いたり笑ったり感情が忙しい。自分の身体ですらよく分かっていない状態です。
病院ではなく助産院で出産したメリットの一つは、助産師さんを独り占めできたということ。部屋が2つだったので手厚いサービスを享受できました。
母乳育児は、私と息子と助産師さんの3人で頑張りました。何としてでも飲みたい息子。それに応えたい私と、必死に支えてくださる助産師さん。「せーのっ」一緒に息子を抱え、首を支えてくれ、汗と涙まみれの私の肩をさすってくれました。みんな汗だくでした。
こんなに苦労してまで母乳で育てたいのか、私は。
助産師さんからのお言葉です。「女性の体内で命が誕生する。それは0から1になること。産まれてからもお母さんと赤ちゃんの0から1は続きます。おっぱいを飲むこと、おむつを替えること、一緒に暮らしていくことです。人それぞれのやり方があります。100人いたら100通り。かおりさんのやりたいように、していけばいいんですよ」声をあげて泣きました。
結局私は、母乳とミルクの混合で育てました。そして、そのことについて何も思っていません。息子が健康であるなら、それでいい。それだけです。
1歳2ヶ月になった息子は、今でも母乳を欲しがります。もはや栄養のためではなく、甘えてほしがります。あんなにお互い下手くそだったのに、今ではオナラをするかのようにサッとしています。
結論、母乳は愛だと思います。アンパンマンが自分の顔をあげるように、私の一部であなたが元気になってくれたら嬉しい。お花に水をあげるように、この水で大きく育ってくれたら嬉しい。作った料理を美味しく食べてくれたら嬉しい。母乳に限らず、誰かを思ってする行動、全てが愛だと知りました。
個人的には、母親には0から1にすることを求められるので、そこに母親の希望は含んでもいいと思います。母乳でもミルクでも。でも1から2や3にする工程は子どもを見て決めていきたいなと思います。まあ、これも人それぞれだと思いますが。
今でも当時のことは授乳するたびに思い出します。「あんなに頑張ったのに、もう終わりか」少し寂しく感じてます。いつ終えるのかも、息子と私が決めること。