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初めて「お母さん」と呼ばれた日

「お父さんは身長高いの?」とお腹のエコー写真を見ながら、医者に聞かれました。私は意味がわからず「私の父は…」と切り出すと、「違う違う。この子のお父さんのこと」と言われました。妊娠中に初めて、私がお母さんになり、夫がお父さんになることを実感しました。

夫は身長が180センチあります。「お父さんが背が高いなら、この子もそうかもね。」それを聞いても「そうなのか。遺伝するのか。」しか思わなかったです。私と夫に似た子どもがお腹にいるのか、とどこか他人のように感じていました。

「お母さんもちゃんと寝て食べてくださいね」産まれてすぐに産後ケアを利用し、その時に助産師さんから言われた言葉です。お腹にいた子どもを産んだら、いつの間にか周りから”お母さん”と呼ばれるようになってました。「私ってお母さんなの?」そう思うぐらい、産む前に想像していたお母さん像とは全然違っていました。

だって目の前の赤ちゃんを泣き止ますこともできません。助産師さんの方が上手です。ゲップも失敗します。おむつもいつの間にか漏れてるし、全然寝ないし。なんか、思ってたお母さんと全然違ってました。顔もうちらに全然似てないし、顔赤いし。

たまに自分のことを「お母さん」と呼ぶようにしました。意識的にです。そうしたら段々受け入れられるようになってきました。「私って世間で言うお母さんなんだな」一年経った今もそれぐらいの温度感です。

夫のことは今まで通りあだ名で呼んでます。苗字のあだ名なので、厳密に言えば私もそうだし、息子もそうです。こちらもたまに「お父さん」と呼ぶようにしてます。意識的にです。夫はお父さんを受け入れているのかな。

一歳の息子はまだ言葉は喋りません。いつか「お母さん」と呼ばれる日が来たら、初めて思うのかもしれません。ようやくお母さんになれたと。それまでは、お母さんぽい存在でいようと思います。

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